
寝違えがなかなか治らない?
「朝起きてから首が痛くて回らない……」という経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。これはいわゆる「寝違え」という状態です。
本コラムでは寝違えについて詳しく解説します。読み進めると、あなたの首の痛みが単なる寝違えなのか、それとも受診が必要な症状なのかが分かります。首の痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
寝違えとは
寝違えとは、目が覚めたときに、首の後部や首~肩にかけての痛みを生じている状態です。首を動かすと痛みが出る場合と、痛みで首を動かせない場合の2パターンがあり、どちらも「寝違え」と呼ばれます。
寝違えの原因として、一時的な血行不良やこむら返り、関節包の炎症などが考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
寝違えの場合、診察やレントゲンなどの画像検査では通常、異常所見は認められません。多くは数時間から1週間程度で自然に改善しますが、寝違えのような症状が長期間続く場合は、別疾患の可能性も考えられます。
寝違えと間違えられやすい病気
寝違えと間違えられやすい病気は次のとおりです。
- 肩こり
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 転移性脊椎腫瘍
- 脊髄腫瘍
- 関節リウマチ
- 強直性脊椎炎
肩こりがひどいだけの可能性もありますが、首の痛みを安易に寝違えだと片付けてしまうのは大変危険なことです。頚椎症などの日常生活に支障をきたす病気や、転移性脊椎腫瘍・脊髄腫瘍などの命にかかわる病気が隠れているケースがあるためです。
また、関節リウマチや難病の強直性脊椎炎は、とくに早期発見・早期治療が重要な病気です。治療が遅れると、日常生活や仕事が難しくなってしまうケースもあります。上記の病気と寝違えを鑑別するためには、医療機関での診察や画像検査が必要です。
寝違えが長期間改善しない場合や、痛みが強い場合は、別疾患の可能性を考えて整形外科を受診しましょう。もしも医療機関を受診するかどうかを迷われた場合は、まず当院にご相談していただくことも可能です。痛みや気になる症状について、お気軽にご相談ください。
- Q1:寝違えを予防する枕の選び方を教えてください。
- A1:枕は、寝ているときに首と脊椎が一直線になる高さのものを選びましょう。高すぎても低すぎても、寝違えの原因になります。
- Q2:寝違えに対して受けられる施術を教えてください。
- A2:当院では、痛みの程度に応じて、電気治療やマッサージなどを提供しています。痛みが強い箇所には、特殊な電気を使用したハイボルト治療を行っています。