
交通事故で持病の腰痛が悪化した
交通事故の影響は目に見える怪我だけではありません。特に、持病で腰痛をお持ちの方は、これまで安定していた症状が急激に悪化するため注意が必要です。
本コラムでは、交通事故で持病の腰痛が悪化する原因と、その治療法を詳しく解説します。
交通事故で持病の腰痛が悪化する原因
交通事故で起こりうる腰痛の原因は次の通りです。
- 椎間板ヘルニア
- 腰椎圧迫骨折
- 腰椎捻挫
- 腰部脊柱管狭窄症
- 打撲・肉離れ
交通事故による腰痛と、慢性的な腰痛は、痛みの原因が大きく違います。
事故による腰痛では、足のしびれや歩行困難といった神経症状をともなうことがあります。さらに気をつけたいのが症状の変化です。受傷直後は軽い痛みでも、事故後数時間から数日後に痛みが強くなるケースが多く見られます。また、腰痛だけでなく、首への衝撃による「むち打ち症」が出ることも少なくありません。
さらに、見逃してはいけないのが精神面への影響です。事故のストレスから、疲労感やだるさ、無気力といった体調不良が長引くこともあります。
このように、交通事故後の症状は複雑で、時間とともに変化する可能性があります。次の項目では具体的な治療法について解説します。
交通事故で腰痛が悪化した場合の治療法
交通事故に遭った後は、目立った外傷が無かったとしても、次第に腰痛が悪化してしまうケースが多く見られます。このため、交通事故に遭った後は速やかに病院を受診しましょう。ここからは、交通事故後の腰痛に共通する治療法についてご紹介します。
<急性期>
まずは患部を安静に保ちましょう。コルセットなどで腰を固定したり、痛みが強い場合は冷やすのも良いでしょう。痛みが悪化する恐れがあるため、入浴は避け、シャワーで済ませてください。
整骨院では、急性期の腰痛に対して手技や電気療法、超音波療法などの施術を行います。
<慢性期>
慢性期の腰痛に対して、整骨院ではホットパックやカイロ、入浴などの温熱療法とともに筋肉をほぐし、可動域が狭くならないようストレッチやリハビリテーションなどを行います。また、前述した通り交通事故は体だけでなく、精神面にも深刻なダメージを与えます。病院や整骨院での治療やリハビリテーションと同時に、専門家によるメンタルケアを受けることが大切です。
当院では、問診・触診により腰痛の状態を把握したうえで、患者さま一人ひとりに適した施術を行っております。交通事故の腰痛悪化や慢性的な腰痛にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
- Q1:交通事故で持病の腰痛が悪化した場合の損害は補償されますか?
- A1:交通事故後、明らかに症状が悪化したことを証明することができれば補償される可能性はあります。詳細については保険会社へお問い合わせください。
- Q2:交通事故直後に痛みを感じなくても、病院へ行ったほうがいいですか?
- A2:はい。外見上わからなくても体がダメージを受けている可能性があるため、病院で検査を受けてください。また、受傷直後に病院を受診していないと、慰謝料を請求できなくなる可能性もあります。症状がなくても、交通事故に遭ってしまったら速やかに病院を受診しましょう。