
事故後に手足のしびれや体のだるさを感じたら
交通事故後に、手足のしびれや体のだるさといった、目に見えにくい症状に悩まされることがあります。目立った外傷がないだけに軽く考えてしまいがちですが、神経が損傷したり圧迫されたりしている可能性があるため、注意が必要です。
本コラムでは、交通事故後に手足のしびれや体のだるさを感じる原因を解説し、その対処法についてご紹介します。
交通事故後に手足のしびれや体のだるさを感じる原因
交通事故後に手足のしびれや体のだるさを感じる原因として多い症状は、むち打ちや筋肉の過緊張です。
むち打ちとは、首に急激な衝撃が加わったことで起こる症状の総称です。細かくは頚椎捻挫・頚部挫傷による外傷性頚部症候群、上肢のしびれや知覚障害を生じる頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経根症で起こる神経根症、脊髄損傷などに分けられます。
首や頸椎は重要な神経が集まっているため、急激な衝撃が加わることで神経が損傷し、しびれや痛みなどを引き起こします。
なお、腰椎捻挫など腰椎にダメージを受けた場合は、足にのみしびれを感じるケースもあります。
受傷直後はアドレナリンが分泌されて興奮状態にあるため、痛みと同じようにしびれやだるさも感じづらくなっていることがほとんどです。そのため、事故後数時間~数日経過してからしびれやだるさなどの症状を自覚することもあります。
また、そのほかの症状として、耳鳴りやめまい、事故後のストレスによる無気力状態などが続く場合もあります。
交通事故後の手足のしびれや体のだるさへの対処法
交通事故に遭った場合は、できるだけ早く医療機関で検査を受けることをお勧めします。事故の影響はさまざまな形で現れる可能性があり、早期発見・早期治療が大切です。
なお、交通事故でダメージを負った部位や症状によって、治療方法や適した施術は異なります。ここからは交通事故後の手足のしびれや体のだるさへの代表的な対処法についてご紹介します。
<急性期(事故直後)の治療>
痛みが強い急性期は、痛みを和らげる治療を中心に行います。患部を安静に保ち、アイシングなどで炎症を抑えます。
<慢性期(急性期を過ぎた後)の治療>
急性期を過ぎたら、筋肉をほぐすストレッチや、関節の動きを改善するリハビリテーションに切り替えます。筋肉の緊張を和らげ、血行を良くするためにホットパックなどを使った温熱療法も行います。
当院では、交通事故による怪我の状態を確認したうえで、マッサージや鍼灸治療、超音波治療、テーピング、電気療法、背骨・骨盤矯正、冷温法などの施術を組み合わせて行います。手足のしびれや体のだるさなど、交通事故後の症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にご来院ください。
- Q1:事故後、病院でレントゲンを撮ってもらい、「問題ない」と言われましたが痛みが残っています。整骨院での施術を受けてもいいですか?
- A1:はい。レントゲンでは確認できない骨の周りの筋肉や靭帯のダメージから痛みが発生している可能性があります。当院では痛みの強さや症状に合わせて施術可能です。
- Q2:交通事故による症状の治療費はいくらかかりますか?
- A2:自賠責保険から支払われるため、原則として自己負担は0円です。