
運動不足による膝の痛み
膝の痛みの多くは、半月板や靭帯の損傷、そして炎症によって生じるものです。しかし、運動不足の場合でも膝に痛みを感じるケースがあることをご存じでしょうか。
本コラムでは運動不足による膝の痛みを解説し、おすすめの運動をご紹介します。今日からできる軽い運動なので、運動不足なのに膝に痛みを抱えている方は、ぜひお試しください。また、膝関節のケアに関する方法もご紹介しているので、ご参考にしていただければ幸いです。
運動不足によって膝の痛みが起きる理由
運動不足によって膝の痛みが起きる理由は次のとおりです。
- 筋力低下
- 血行悪化
加齢に加え、運動不足が続くと筋肉が衰えてしまいます。膝関節を支える筋力が弱まると、関節の内側に負担が偏りやすくなり、その結果、特定の部位の軟骨がすり減り、痛みや炎症が起こります。
また、運動不足により筋肉が萎縮すると、膝関節周囲の血行が悪くなります。血行不良は膝関節のスムーズな曲げ伸ばしを妨げるだけでなく、炎症を引き起こし、可動域を狭めてしまうことにもつながります。
さらに、運動不足は肥満の大きな原因です。体重が増えると、その分膝に負担がかかり、痛みや炎症が起きやすくなるといえるでしょう。
膝の痛み予防に効果的な運動
膝の痛みを予防するための効果的な運動は、ストレッチや筋力トレーニング、水中でのウォーキングなどがあります。運動不足により慢性的な痛みに悩まされている場合は、体を動かすことで痛みが軽減するケースがあります。しかし、すでに膝に痛みがある場合は、次の段階に分けて目的に応じた運動を行うことが大切です。
- 1・血行を改善して痛みを軽減したい:ストレッチなど
- 2・筋肉や可動域など、膝関節の機能を取り戻したい:筋力トレーニング、可動域の改善など
- 3・痛みや再発を予防したい:水中ウォーキング、水泳、体操など
適度な運動は変形性膝関節症など、膝関節の疾患の予防にもつながります。ただし、運動不足が続いている場合には、急に負荷の強い運動をすると、筋肉や靭帯など膝周りの組織に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、痛みが強い時期の運動は逆効果となるため、控えた方がよいでしょう。
運動を始める際は状態に応じて適切な運動を行うことが大切です。特に、膝の状態に不安がある方は、まずは整形外科や整骨院などを受診することをおすすめします。
当院では、痛みの原因を丁寧に診断し、一人ひとりの状態に合わせた運動方法のアドバイスや施術を行っています。原因を判別し、痛みの程度や症状に合わせた施術をご提案しますので、膝の痛みにお悩みの方はぜひご来院ください。
- Q1:膝の痛みに対して受けられる施術を教えてください。
- A1:当院では手技療法、超音波治療、電気治療など、一人ひとりの膝の痛みに合わせた施術を提供しています。
- Q2:すぐにできる膝のセルフケアを教えてください。
- A2:冷えによって血流が悪くなると、痛みが生じやすくなります。できるだけ、膝関節を冷やさないようにすることで、膝の痛み予防につながります。