慢性的な肩こりを改善する鍼治療
慢性的な肩こりにお悩みなら、鍼治療を試してみてはいかがでしょうか?
本コラムでは、慢性的な肩こりの原因と、鍼治療の効果について解説いたします。肩こりにお悩みの方は、ぜひご参考ください。
慢性的な肩こりの原因
以下のような状態は、慢性的な肩こりに繋がります。
- ・長時間のデスクワーク
- ・悪い姿勢
- ・寝違え
- ・精神的なストレス
肩こりの主な原因は筋肉の疲労や血行不良です。頭や腕の重さを支えている首や肩の筋肉は、常に負荷がかかった状態です。
デスクワークやスマートフォンの操作を長時間行うことにより、頚椎や椎間板、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかります。このように筋肉へ負担をかける姿勢が続くことで、以下のような症状が現れます。
- 肩こり
- 肩甲骨周辺の筋肉が緊張し続けると、血行不良や筋肉の疲労が蓄積され、肩のこりや痛みを引き起こします。
- 首こり
- 頚椎に過度な負担がかかり、首の筋肉が硬くなることで、首の動きが制限され、痛みやこりを感じるようになります。
- 眼精疲労
- 長時間画面を見続けることにより目の筋肉が疲労し、さらに首の角度によって目の周りの血行が悪くなるため、目の疲れや痛み、かすみなどの症状が現れます。
これらの症状に加えて、寝違えなどで急に首の片側や肩に痛みが生じた際にも注意が必要です。無意識に痛む箇所をかばうことで、健康的な部位にも負担がかかり、慢性的な肩こりに繋がる恐れがあります。
さらに深刻なのは、これらの症状を放置した場合です。肩こりや首こりなどの症状を長期間放置すると、頚椎の間が狭くなる、骨棘(こつきょく:骨の縁に発生する突起物)ができるといった、首の神経を圧迫する「頚椎症」を引き起こす可能性があります。
頚椎症は痛みだけでなく、しびれなどの神経症状も現れるため、肩こりの段階で治療を始めることが大切です。
慢性的な肩こりに鍼治療が効果的な理由
鍼治療は、ステンレス製の細い鍼をツボに刺して刺激を与える施術です。
深層筋(しんそうきん)まで硬直やこりの症状が及んでいる慢性的な肩こりの場合、通常のマッサージやストレッチでは効果が現れにくくなります。こうした慢性的な肩こりに対して、鍼治療は以下の利点があります。
- ・硬くなっている筋肉をピンポイントで直接刺激できる
- ・身体への負担が最小限で済む
慢性的な肩こりの治療では、筋肉の緊張緩和や血行の改善を目的に、後頭部の髪の生え際、首の付け根、肩甲骨周辺に鍼を刺します。首こりや眼精疲労、腰痛なども併発していることが多く、鍼治療に加えて骨格矯正・姿勢矯正、整体などを組み合わせる場合もあります。慢性的な肩こりにお悩みの方は、ぜひ一度当院の鍼治療をご検討ください。
- Q1:慢性的な肩こりに対する鍼治療の頻度は?
- A1:週2~4回を目安に通院していただきます。その後症状の改善具合を確認しつつ、週1回程度の身体のメンテナンスを目的とした治療に切り替えます。ただし、症状や効果の現れ方には個人差がありますので、まずは当院にご相談ください。
- Q2:鍼治療は痛いですか?
- A2:鍼治療で用いるステンレス製の鍼は、太さが0.14~0.34mmで先端が丸くなっているため、注射よりも痛みを感じにくいです。ただし、刺したときにチクッとした痛みを感じる場合があるため、痛みが苦手な方は事前に当院にご相談ください。